今回のお話は、整形外科医の大数加先生(おおすか整形外科)が、学校検診で専門外ながら必須の聴診をネクステートでチャレンジし、約300人の健診を効率的に行えたお話です。整形外科医なので日常の診察では聴診器の出番は少ないようで、健診での聴診は毎回緊張感するとのことでしたがネクステートを導入したことで、いろいろ気づきもあったようです。早速見てみましょう!
私は整形外科医ですが、すでに8年ほど近隣中学校の校医をしています。脊柱側弯の発見などは専門分野ですが、慣れない聴診は毎回緊張感があります。しかも機械式聴診器を使い一日で約300人を聴診すると、イヤピースで耳が締め付けられ、耳の痛みと頭痛で困っていました。SNSで大学の後輩の道海先生がネクステートの紹介をしていました。なかなか一般には受け入れられないのではないか、と様子を見ていましたが、そんな中で新型コロナのパンデミック。新しい生活スタイルへの理解の高まりもあり、感染防御に生かせると期待し導入しました。
〇健診の状況:
聴診時の服装は基本的に体操服1枚、下着無し、の状態で行いました。
ネクステートには市販のフルワイヤレスイヤホンを接続しました。
2時間半で無事男女約300名の健診を終えましたが、機械式の聴診器のような頭痛や耳の痛みはありません。
心臓の基礎疾患を持つ生徒についても慎重に聴診できました。心音がとてもよく聴取できます。
〇良かった点
服を脱がなくても聴診がクリアに聞こえます。特に女子生徒にはぴったりと思います。
体操着の下にもう一枚下着を着ていてもボリューム調整でよく聞こえました。
チェストピースが直接肌に触れないので感染防御になります。
寒い日に裸にならなくても済みます。
機械式聴診器よりネクステートの方が格段によく聞こえました。
〇活用するにあたって考慮すべき点
万一バッテリーが切れた場合のため機械式聴診器を用意しておく。
モバイルバッテリーなどで空き時間に継ぎ足し充電する。
生徒がざわついた時などの雑音への対策は?
など。
〇今後の使い方
ストラップホールを利用して落下防止する。
骨伝導イヤホンではどうだろうか。
成人女性の胸部聴診では少しネック部が反っていると便利かもしれない
耐久性について経年使用していきたい。
〇今後の展望について
将来的にはおそらく健康診断ではコロナ禍に伴い ①「感染予防」の観点 ②「医師の身体的負担軽減(耳の痛み、頭痛)」 ③「時短(服の脱ぎ着不要)」 を考えると必須アイテムになるでしょう。学校ごとに数台購入して、医師は自分のイヤホンのみ持参してペアリングして使用、というスタイルなど良いかと思います。また、養護教諭が聴診器を当てて、医師がオンライン健診するという環境はそう遠くない未来に来ると思います。
写真撮影には校長先生、養護の先生が協力してくださいました。ありがとうございました。
養護の先生も「感染予防にぴったりですね」と評価くださいました。
総合的にお値段以上の活躍を見せてくれ、機会は少ないですが今後も是非活用したいと思います。
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